銀河を駆ける猫

□船内案内。後編
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カズヤ「ええ、ボクは平気です。
下に良いクッションがありましたから♪」


『おい。(怒)』

こいつ……俺をクッション呼ばわりしやがったな!!


『…俺は平気じゃないけどね。』


俺はカズヤの馬鹿と倒れた時に額を軽く切ったらしく、額から血が垂れていた


リコ「売ェ神谷さんっ!?ひ、額から血が……。」


『うぅ…カズヤに俺、傷物にされちゃった…(泣)』


カズヤ「売ェちょっと!?その発言は色々と誤解を招くからやめてっ!!」


ナノナノ「ルキ血が出てるのだー!!
すぐ治すからナノナノに見せるのだ!」


そう言ってナノナノは俺に近付いてきた。


リコ「お願いナノちゃん!早く治してあげて!」


モルデン「そうですね、ここはナノマシンで治療してもらいましょう。」


『………………………(怒)』

…何、冷静に判断してんだよこのヤブ医者は、元はといえばアンタがカズヤを突き飛ばしたのが原因だろうが…(怒)


ナノナノ「了解なのだー!!」


ナノナノがそう言うと、突然ナノナノのしっぽから光の粒子が出現し…
その粒子はそのままナノナノの手に集まり、その手を俺の額に近付けた。


そして…


ナノナノ「終わったのだ!」


僅かものの数秒でナノナノがそう言ったのを確認して、俺は怪我をした額に触れてみた。


『おぉ〜!完全に治ってる。』


触れた額にはかさぶたどころか傷痕もなく、完全に治っていた。


リコ「ありがとう、ナノちゃん!」


ナノナノ「お安いご用なのだ♪ケガはナノナノに任せるのだ!」


『………………。』

ふーん、ナノマシンって凄いんだな…♪

…もし、前の世界でナノマシンがあったら…アイツを助けられたかな……?


などと俺が昔の事を思い出していると、カズヤが俺にだけ聞こえる様に話かけてきた


カズヤ「…ルキどうしたの?顔が怖いよ?」


『ん?あぁ……、なんでもない…。』


リコ「じゃあモルデン先生、ナノちゃん、お邪魔しました。
さあ、シラナミさん、神谷さん、次の場所にいきましょう?」


カズヤ「うん、それじゃあモルデン先生、お邪魔しました。」


『ナノナノ、怪我治してくれてありがとね♪それじゃあ、お邪魔しました〜。』


そう言って俺達は医務室を出た…。





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