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ここは図書室。
たくさんの生徒がテストに向け勉強している。
「ねぇ、マッシュ」
私は隣にいるマッシュに声をかける。
「なに?わかんないとこでもあった?」
マッシュは本から目を離さない。
「いや、そうじゃないんだけど...」
「だったら、声かけないでくれるかな?」
マッシュは闇魔法についての厚い本を読んでいる。
将来、闇魔法の研究者になりたいならしょうがないけど...
「はぁ...」
ため息が出た。
もちろん自分の、小さな小さなため息。
「なにかあったの?」
ため息が聞こえてたのね。
しょうがないから、答えてあげる。
あなたに関係ないこと。
意味を持たないこと。
「...夢を見たのよ。家族の...兄さんは出てこなかったけど」
マッシュは顔を上げないけど、
かまわず続ける私。
「父さんも母さんも、フィンも私になにか言ってたの。バラバラに...たくさんのことを。何を言ってるかわからなかった」
本当は分かりたかったのに...
聞き取れなかった。
もしかしたら、無意識のうちに、耳を塞いでいたのかもしれない。
「最後だけ、最後に母さんが言ったことだけ分かったの。『あなたの力でみんなを守りなさい』って」
続きはいらない。
ただ、感謝したい。
小さいけど大きいものに…
ありがとう
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W主で拍手お礼。
結局何が伝えたかったのかな…?
この話は長編がエニグマの森あたりまでこないとわからない件について←
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