短編部屋1

□私も一緒に
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「山崎ィィィ!!」



「ぎゃあぁ」




「…………」

今日も仕事をサボってミントンをしている退。

これはもういつものこと。



非番の私は縁側に座り二人を眺めていた。

退は今、土方さんにボコボコにされている。

なんで土方さんに殴られるの知ってていつもミントンしてるんだろう…。退はミントン依存症なのかも。


土方さんは退をボコボコにして気分が晴れたらしく、部屋へと戻って行った。

あーあ…。あんなに殴られちゃって…痣が出来てる。自業自得だよ退…。



それでも退は
「俺はこんなところで負けない…俺は立ち上がるんだ…」なんて言っている。またミントンをするつもりらしい。


彼は青春ごっこでもしているのだろうか…と半ば呆れながら退を見ていた。



だけど、楽しそうにミントンをしている退はなぜか輝いて見える。

「ふふっ。そういう私も、退依存症だったりして…」





たまには

私も一緒に

ミントンでもしてあげようかな。

私はすっと立ち上がり、退のもとへと駆け出した。



退…いつまでもあなたはあなたのままでいてね。

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