Story
□守るべき者
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それから数時間後───
「そうだ美知留、先に風呂入ってきていいよ」
「そう?じゃあお言葉に甘えて」
そして美知留はソファーから立ち上がり浴室へと向かった
私はその間一人でテレビを見ていた
ブー ブー ブー
その時、机の上に置かれていた美知留の携帯が鳴った
「…電話?誰からだろう」
携帯の画面を見ると、『宗佑』と表示されていた
そのうちに着信が途切れてしまい、そのまま携帯を戻した
しかし、数分後、またもや宗佑から電話がかかってきた
私は仕方なくその電話に出ることにした
『もしもし、美知留?』
「あの、美知留の友達の瑠可ですけど…今美知留風呂に入ってて───」
『…美知留、あなたの家にいるんですか?』
「あぁ、はい。今日は泊まってくって…」
『───そうですか。分かりました』
それだけ言って電話を切られてしまった
(…何か用事でもあったのかな?)
私は携帯を閉じ、机の上に戻した
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