Story
□守るべき者
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夕方頃、美知留が家に来た
たまたま今日はタケルはバイト先、エリとおぐりんはおぐりんの奥さんの様子を調査しに行くといって三人とも帰って来ない
そうして一人家でのんびりしていた矢先に美知留がやって来たというわけだ
何やら今日は美知留の彼も仕事関係で一日泊まりで帰って来ないらしい
そこで私の家に来たという
「めずらしくないか?美知留の彼が泊まりなんて」
私はコップにお茶を入れながら言った
「うん、今までそんな事なかったんだけど…昨日急にそう言われたの」
美知留もよく分からないそうだ
「まぁでも、こうして美知留が来てくれて嬉しいよ。ちょうど私以外みんな今日帰って来ないらしくてさ、暇してたんだ」
そう言いながらソファーに腰掛けていた美知留の隣りに座り、コップを差し出した
「ありがとう」
「いいえ」
美知留はコップに口をつけた
「それじゃあ今日は泊まっていくんだよね?」
「そうさせてくれたら有り難いな」
「全然構わないよ。部屋もいっぱいあるし、美知留は寂しがり屋だもんな」
私はからかい混じりで言った
「どうせ私は寂しがり屋ですよ」
美知留は頬を膨らませて言った
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