小説(遥か)
□君は
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君は頑張りやさんだから、ちょっぴり無理をしちゃうことがある。
でも君のことだから、困ってたり、弱ってるところなんて、他の人には見せられないんだろうな、と思う。
だから。
俺と2人でいるときは、その仮面はずして、甘えんぼさんになっちゃいなよ。
どんな君も受け止めるし、どんな君も大好きだよ?
「景時さん!私の話、ちゃんと聞いてました?」
「ああ〜、ごめんね〜。」
「も〜、ちゃんと聞いてください!」
ぱふっ。
ちょっとふくれた彼女を、自分の胸元に引き寄せる。
「もう少し、ゆっくり、のんびりしよう?」