不思議の国のアリスの第I章、
Down The Rabbit-Hole.
主人公・アリスが暑さに朦朧としていた土手に白兎が現れてアリスが追っていくシーンは何とも子供の好奇心を誘う。
次のシーンには兎を追い掛けてアリスは深い穴に堕ちてしまう。
堕ちる…と言っても此の世界の物理的な早さではなく、ルイス・キャロルならではのナンセンスを含みゆっくり堕ちる。
堕ちる途中でアリスは
反感人、対庶民やら面白い事を語り紡ぐ。
キャロルの言葉遊びとユーモアを感じさせる場面である。
LCSJ(=日本ルイス・キャロル協会)の皆様はキャロルとアリスについての研究を日々行っているようで、数々の本を出版している。
書いてある事はかなりの面白さを詰め込んだアリス・ファンタジーの深遠な事実。魅入ってしまう程だ。やはり此の上無くアリスを愛しているからこその発見だろうか…
そんな会員の皆様の研究したアリス・ファンタジーを拝見すれば、其れは素晴らしいキャロルの解説が。アリスマニアには堪らなく面白い。
第T話でのナンセンスな出来事は他章と比較して見れば少ない。でも其れこそが後々に濃厚に語られる物語としての成り立ちでもあるのです。
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