うえき文
□HOME SWEET HOME
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「本当に今だから言えるけど…100年間の間、役目が役目だったから途中で挫折する事がなかったから………本当に精神的におかしくなりそうだった…。数え切れないくらい。」
植木の表情が一変した。
「しかもずっと孤独だったし……………辛かった。」
今までどんな事があっても、決して弱音なんか吐かない、あんなに強かった植木が…
こんな悲しそうな植木、初めて見た。
でもそう心配した瞬間、その表情が一気に和らいだ。
「それで俺がそういう状態になった時に、いつも思い浮かんでたものがあったんだ。」
それは何?と尋ねた。
植木はどこか躊躇いながら、けど嬉しそうに言った。