捧げもの
□ある日の突拍子のない考え※フリリク小説
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次の朝。
お弁当を前日に作ったため、早起きする必要がなくなったせいかイエローは寝坊してしまった。
(遅刻しちゃう!)
忘れずに2つ分のお弁当を持って、慌てて家を飛び出して、駆けていった。
そして走りながら【どうやってお弁当を渡しにいこうか?】と考えていた。
何せ学年が違うから、教室まで行くのは恥ずかしいし、だからと言って下駄箱の中に置くのもナンセンスだ。
食堂で渡すか!と思っても既に学食を食べていたら………
(あーどうしよう!もう僕の馬鹿!!)
作ったは良いが、その後の事を何も考えていなかった自分を責めた。
そして幸いにも、全力で走ったおかげか、余裕を持って学校に着けそうだった。
(やっぱり教室まで行こうかな…)
きっとクラスにまだ来ていない人もいるからいけるだろう、と思ったからだ。
(あっでもレッドさんもう来てるかな?)
と思った瞬間
「イエローじゃん!おはよう」