捧げもの

□ある日の突拍子のない考え※フリリク小説
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僕はいつも自分のお弁当のほとんどは冷凍食品や、前の日の夕飯の残り物で済ませてしまう。


でもレッドさんへのお弁当は一切冷凍食品なんかを使わないで作る!

そう堅く決めて、学校帰りにおかずの材料を買って夕食を済ませた後、早速取り掛かった。

「えっと、まずは………………」





自分のお弁当とは違って、些細な事にさえも配慮してしまう。


お弁当箱の大きさは
これで良いのか?

ご飯はどのくらい?

おかずをどの位置に置こうかな?

そういえば好き嫌い聞いてなかった!
これ入れても平気かな…?

おかずとおかずの間に仕切り入れなきゃ!





小さなお弁当箱に入るものは限られていて、でもなるべくたくさんのものを入れてあげたい。


一心にお弁当作りに励んだ









「出来た!」


いつもパパッと作り上げるのに、いつもの倍の時間が掛かった気がする。


これだけ手のこんだお弁当を作ったのは初めてに思えた。



「喜んでくれると良いなぁ…。」


上手く出来たかどうかより、達成感の方が強かった。
そして早くこのお弁当を渡したいと気持ちが急く。




そしてそのまま自分のお弁当も作り始めた。

これはさっさと出来上がったのは言うまでもない。
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