ポケスペ文
□終わりなき旅
3ページ/8ページ
「なんで突然…」
やっと呼吸が整ってきたけれど、まだ少し喋り辛かった。
「なんか急に走りたい気分になっちまってさ。軽ーいジョギングだよ。」
「その割には尋常じゃない汗ね。」
朗らかに笑う彼だったけど、彼の頬を伝う汗を見る限り、「軽く」なんてレベルじゃなかった
後をついて走った私にはわかる。あんなのジョギングなんてもんじゃない。
「いきなり全力疾走する馬鹿がどこにいるのよ!」
それでもゴールドはまだヘラヘラと笑っていた
「俺がこうやって突っ走って来たのは今に始まった事じゃないだろ?」
ヘヘンッ!と強情ばった彼の目は何か揺らいでるものがあった