ポケスペ文

□終わりなき旅
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本当に突然だった






二人でいたのにも関わらず、いきなり「ちょっくら走ってくるわ!」と左手を高々と挙げた内にはもう既に走り始めていた。

私のとった行動は馬鹿らしいにも、無我夢中で彼の後を追うように続けて走り出していた。











もうそろそろ限界だと思っていたその時、彼のあの軽やかに駆けていた足が止まっていた。
そして気付けば、ここは町外れの小さな丘だった。
きっとここが到着点なのだろう


そう知った途端、彼のすぐ目の前でガクッと地面に這いつくばり、今度は酸素を体に取り入れようと必死に呼吸をした




「おうおう、お疲れさん」




無理しちゃってよ、とからかうかように言われて黙っていられなかった…しかし、正しくその通りでいつもみたく反論したくても、酸素が足りなかった。
 
 
 
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