hiyori

□おはよう、さよなら
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たいし
たいし
たいし

僕の唇から涙のように次々と溢れ出す、愛しい人の名前。
そのかわり、涙は出ない。
呼んでも呼んでも足りないくらい、
貴方のことを愛してるのに

今日。
何時かは来ると解っていた、離別の日

けれど決心など出来てなくて、信じたくもなくて。
眠りから起こすように優しく名を呼ぶ姿は滑稽だっただろうか。
名を呼べば目を覚ますだろうかと幻想を抱いて、愛しい名を呼び続ける。


たいし、たいし

太子。




握り締める手は、氷のように冷たかった





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