hiyori

□If...
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『もしもわたしが居なくなったらきみはどうする?』

一度だけ 聞いてみた
聞くのは辛かった
きっと言うのも辛かっただろう
でもきみはいつもの強がりで

『どうもしませんよ、まったく、はやく仕事をしてください。』

なんて言った
その時は、もうそれ以上聞かなかったけれど

・・・本当は聴きたかった
君の口から。
なんでもいいから

そんなことさせません
だとか
悲しいに決まってるじゃないですか
だとか

そんな事をね。

きっと、それが本当になる日が来るだろう
私は不死身じゃないからね、どこかの閻魔さんみたく。

だから そうなったとき、きみはどうするんだろう。



悲しんでくれるかな?

泣いてくれるかな?



きみって結構寂しがり屋だから
わたしがいないときっと沈んじゃうと思うんだ。

だから
さいごは

死せる私に口付けて
最期の最後にきみからの

愛の口付けが欲しいと願う

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