hiyori

□塞ぐ手を
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いきなりのことで驚いた




ねえ、曽良くん?
君は私のことどう思っているの?
何がしたくて、何を望んでるの?

この暗闇の中 そんなことを考えた


くらい
こわい


何をされるかわからない


恐怖が体を支配して
ガタガタと震える情けない自分がいた

君のしたいことが解らない
何故こんなことするの?
誰に問いかけるでもなく
自分の中で反芻させる

自然と涙が流れてきて
涙とともに嗚咽があふれ出す

バシンと言う音がして

頬を叩かれたことがわかった


「そら、く、ん」


小さく掠れるような嗚咽混じりの声は
広く暗い部屋に微かに響いた

ねぇ、そらくん。


…目をふさぐ、手を離して。

君の顔が、見たいのに
これじゃあ全然、見えないよ


ねぇ、そらくん。


…君は泣いているんでしょう?









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