戯言仮3
□星屑
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私は消えるのでしょう
きっとあなたと同じ色になって消えてしまうのでしょう
あなたは私を理解してくれていたのかな、だけど私はあなたを愛していましたよ、きっと
お揃いのものをやっと着れたわ。それをビリビリに破いたら、あなたは泣いてくれる?永遠とはそんなものなのよ
滅びに向かって輝いた私はそのまま宇宙へと旅立ったあなたと彼女も追いかけられない屑
別に屑でもいい、星の一部になって、そこにあなたが住んでくれれば、
荒野にも出来るし、海の底に沈ますことだって出来るんだから
紅い薔薇だって、あなたが触ったら黒くなって、崩れたわ
私の口紅も、醜く黒ずんで、死人化粧
ああ幸せ
これで、お揃い
一緒に切り刻んだ布は砂漠から水を奪って、蠍に毒されて、
必然になった、彼女と私
決定的な違いは隣にあなたがいるかいないか
私があなたと彗星となって消えようとしたそのとき、
いつもの白い水仙は黒く枯れていた
ピアノの音だけがそこに響いていた。探していたものは遠くに旅立っていた。包丁が地面に刺さって、虫を捌く
眠れなくなった私は、ただ憧れを月に抱いていた
「どうしてなの!!!」
記憶だけが朽ちていくのを肌で感じた私は、
空に舞う、紅い花びらは海に浮かんでは、奥深くに沈んだ
モウ諦メタ
私ハ生キテイタ
逢イタイト願ウホド遠ザカッテ
劈イタ耳
私ハ生キテイタ
責メテ腕ニ抱カレタトイウ夢サエモ見レナカッタ
私ハ愛シタ
私ハキット愛シテイタ