戯言仮3

□誤りと謝り
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例えば、パソコンの中のプログラムが心を持ったとする。ウイルスに侵されていく檻はプログラムからはどう見えるのかな。死んでいく世界とでも言おうか。

そして僕は初期化のボタンを押そうとしている。何も出来ないプログラムはそれを見てるだけ、止めもしない、周りのみんなが消えていくのを黙って順番を待っている。

つまり、だ。人間でいうと核爆弾を打とうとしていると同じ。一人の凶悪な人間のために他の罪もない人間を巻き添えにして、消去する。

結局はウイルスがいることで世界が死んでいき、それを僕が食い止めようとして全て初期化、世界を終わらせる。また構築するんだけど、また記憶も一からやり直しだ。

アンインストールという世界から放り出される行為を一斉に住んでいる住人に施す。ゴメンねと言って、殺していった。

プログラムは悲しい目もすることが出来ずに、ただ、されるがまま。




アンインストールしています








また、全部やり直しだ。

ごめんね





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