戯言仮2

□消えてしまった君へのラブソング
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そうですか

僕はもう線路に墜ちてしまいそうなくらいフラフラです

君がワクチンを打ってくれたから

君が注入してくれたから

この震えを抑えることが出来たのです




そうなんです

もう僕は東京タワーから身を投げるしか脳がなくなりました

コットンハーバーで誰にも知られず、海に消えるのもいいかもしれせん




冬は寒いです、心が一生溶けない氷河期に突入

人間は短いから、生きてる間には暖かい太陽は真上に昇らない

月が見下ろすんです、馬鹿にするんです

狼男じゃないけど泣きたくなる

今日は、満月で。綺麗な、満月で






映画が割れる

そこに人がいる

やめて、来るな、アッチイケ

もう、嫌だ

あああああああ

悲壮感にかられる僕と、嘲笑う悩まし

暑い寒い暑い暑い暑い、寒い

水滴が墜ちて広がる後悔を、掬い上げるのは死神なんでしょ

死んでしまえ!!!!

劇場は閉鎖されました

閉め出された僕らがなだれるのは路地裏しかなかった








なんて酷いラブソング

僕は、あんたに何の感情を抱いていたのかも忘れていく

誰に聞かせよう、この歌を

そうだ

目的はあんたじゃなくて、





天井裏の、ネズミだ



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