戯言仮2

□Memory忘却
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ビルの屋上。植木鉢もなく室外機だけが煩く鳴る四角い空間に朝日が当たる

酷く、綺麗で、

、それは、人が終わる時と、似ていた




Memory忘





「−−ザッ、ジー−ザァーちょっ-ガッザー」

「聞こえないよ」



シンクロ率97%



人の記憶は儚い

すぐ忘れる

貴方も私も人から忘れられる

私達は、存在してなかったことになる


そんなの嫌だ


この時間を永遠に

この記憶を永遠に



「−ガァッ−じゃっ、か−ハッ゙ガァァー」

「ねぇ、嫌でしょ?」



81%



「−なんで−ザァガーーやめっ-ジーガァッ−」


そう、そこで考えました

貴方の記憶をひきつげばいい

私が貴方をわすれなきゃいい



75%



そう、だからいまから

「あなたをころすの」

「−−ガア-考−え−ビザッジー−おせっや-」

かんがえに考えました



60%



貴方がきえてしまえばいい

記憶はえいえんにわたしだけのもの

貴方はわたしのもの



「いまからわたしにきゅうしゅうされるの」



43%



「ァァザァ-わ−ブガザッー待って、落ち-バァ」


私だけ、わたしだけ、ワタシダケ



32%



いっしょになれるなんてユメのよう

これからずっといっしょだよ



16%



ここをしめればしんじゃうの?

もろいにんげん



「−やっめろっ−ザッジーも、う−ブガザッー」

「もうすぐ、いっしょ」



2%



「−あっ-ザッジー、−愛し、て-ガァッ-る…−−」



0%









目の前で死んでるのは誰?

私が殺したのは誰?

朝日が目にしみるのは何故?






−−−忘れちゃった







(記憶は忘れるためにあるのに)


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