復活お題

言ってくれたら離してあげる。
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平和な並盛中の昼休み
温かな陽射しの当たる屋上では、ちょっと平和でない子がいた…


その子の名は沢田綱吉。
ここ並盛中の生徒で、通称ダメツナ。

そして、その沢田綱吉がどう平和で無いかと言うと。

「ひ、雲雀さん!」
「なんだい?」
「あのっ!離して下さい!」

恐怖の風紀委員長雲雀恭弥に抱き締められて雲雀の腰を足で挟む様な形で膝の上に乗せられていた…


「ヤダ。」
「ヤダって…!」
「だって君、離したら逃げるでしょう?」
「それはっ…」
「ほらね?だからヤダ。」
「そんなぁ。」


綱吉も別に雲雀と一緒にいるのが嫌なのではない、むしろ嬉しい。
ただ、この尋常でない密着度に耐えられないだけなのだ。
だがそれを知ってか知らずか、意地悪なこの恋人は全く抱き締める力を緩めてはくれないのだ。
そして、非力なダメツナがどんなに頑張っても、雲雀の腕を外せる訳がない。


「もぅ…雲雀さぁん…。」
「いい加減諦めなよ。」
「だって!こんなとこ、もし誰か来たらっ…。」
「それなら問題ないよ。屋上の入り口にちゃんと『立ち入り禁止』って紙を貼っておいたからね。風紀委員の名前で。
「い、いつの間に!」
「さぁね。」
「しょ、しょっけんらんよーですよ!」
「それ漢字で言える?」
「………。」

どんなに騒いでも雲雀が綱吉を離す気配はない。




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