復活

□雲雀さんお誕生日小説
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カリカリ…

「………。」

カリカリ…

「………、ハァ。」


5月某日、世間の学生逹がゴールデンなウィークに浮かれている頃。
並盛の応接室には楽しくない沈黙が落ちていた。

「雲雀さんっ、あのっ…」
「あと少しだから。」
「はい…。」

沈黙に耐えかねて綱吉が話しを切り出すが、なかなか上手くいかない。綱吉が何か言おうとする度に
『あと少しだから。』
と言って雲雀が会話を終わらせてしまうものだ。
そしてこの沈黙は更に重くなっていった。
時刻はすでに夜中の10時を回っていた。
普通なら帰らなくてはならない時刻だが、GWという事を利用して雲雀の家に泊まりに来た綱吉には関係の無い事だった。
この日が来るまで『雲雀さんの家にお泊まり!』と浮かれていた綱吉だったが、先に仕事を片付けたいからと言う雲雀にくっついて並盛に来てみて、浮かれていた気持ちは下降する一方だった。




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