BLEACH

□Meaning of defense
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「じゃあ、そろそろお暇するよ。…過保護も大概にな、白哉」
庭から視線を白哉に移して、冗談っぽく、けれど半分以上は本気のからかいを残して、浮竹は踵を返す。

背後から何か言いたげな白哉の雰囲気を感じたが、言い返す間も与えず、浮竹は屋敷を辞した。


広大な朽木家の屋敷を、玄関まで案内してくれた従者が、お送り致します、と申し出てくれたのを丁重に断って、歩き出した。

ふと見上げた移ろいやすい空の、雲の色が濃くなってきて、浮竹は慌てて家路を急ぐ。
送ってもらえば良かったかもな、何て思いながら、さっそく鼻先にぽつりと冷たいものを感じる。

「あぁ、降ってきてしまったな…」
呟いて、けれどそんなに悪い気はしていなかった。

しとしとと長い雨が降り注いで、しかし雨が上がれば、嘘のように晴れ上がった空が待っている。

そんな風にあの不器用な兄妹にも、晴れやかな日が訪れれば良いと祈らずにはいられない。


お節介やきにも程があるかもな、と苦く笑って、浮竹は走る足を速めた。




***FIN***



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