BLEACH

□Over And Over
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恨まれても独りよがりでも、私の全てで守ってあげたかった、あの小さな命をもう一度、抱きしめたかった。

私が背負う業を、罪をあなたに預ける事、どうか許さないで。


わたしを愛して下さった事が、あなたの枷になってしまわないように。

わたしの願いが、あなたを苦しめてしまわないように。


…それでももし、あなたがわたしの小さな妹を護ってくださる時が来たのなら。

それが、どうかあなたの幸福にもなりますようにと、身勝手に、心を込めて祈ります。



春を待つ桜のつぼみ。
雪に咲く椿。
暗い空を穿つ、真白な月。

ふたりで紡いだ思い出に願うなら、時々で良い、どうかあの人の胸に、柔らかな温もりを届けて。


巡る、巡るいのちの中で。

もう一度あなたに出会えたならどうか、幸せなあなたでありますよう。


両手を合わせて、瞳を閉じて。

―――…何度も、何度でも。






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