SD

□恋する乙女は変態になる?!
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・何度だって呟きます
→オヤジフェチと……


「ああ゙っ?!何だと?」
「オヤジフェチ」
「テメェ……俺に喧嘩売るたぁ良い度胸だっ!!」
「そんなに怒らないで……これをあげますから……」
「あ゙?!」


私が差し出した写真集に三井君の目が釘付けになった。
ふふっ!嬉しくて嬉しくてたまらないに違いない!


「安西先生私生活チョイ見え写真集です!」
「いるか莫迦っ!オメェは変態かっ?!」
「なっ?何故ですか?!心外ですっ!!こちらは夕飯時に秋刀魚を食している所で…こちらなんて風呂あがりショットですよ?」



今まで怒鳴っていた三井君は私の言葉に何故だか重い溜め息を吐き出した。
なんだろう?意味がわからない。


「私が安西先生の写真を撮ったのは三井君が安西先生好き好き病だからだよ?だから喜んでくれると思ったのに…!!」
「なんだそりゃ!どう考えてもこんなシャワー中の写真とか嬉しくないに決ってんだろ!!俺にどうしろっつーんだ?!」
「ええっ?私は嬉しいよ?!私三井君の事好きだから、三井君のチョイ見え写真集5冊とも毎日必ず最低でも2回は目を通して興奮してるもん!!」
「はぁっ?!オメェ俺の写真集まで作ってんのか?しかも5冊もっっ!!」
「当たり前です!三井君の写真はいっぱいですから!!」



私の言葉に三井君の瞳が一瞬真ん丸になるが、直ぐさま細められる。


「犯罪だろ…それは……」
「ええ゙っ?!ただ愛を持って写真を撮っただけですよ?」
「付け回したり、盗撮したら犯罪だっ!サッサと写真全部出せっっ!!」
「嫌だっプー!」
「オメェ…な……」


不良時代の名残か、眉間に深い皺を寄せ鋭い眼光の三井君からは殺気が感じられた。
だが私も負けるわけにはいかない!!
写真とはいえど、他の人は見た事がない愛しい人のナイスショット!
守りぬくっっっ!!!


「待ちやがれ!この痴女ぉぉぉぉっっっ!!!」


ああ!
「恋はいつでもデンジャラス♪」
何処かで言った偉人、あなたは正しかった。

三井君から逃げ出した私は、彼の低くて甘い声を聞きながら悟りを開いたのであった。




















バトン
初出し 2008/10/14 08:53


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