銀魂
□淋
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「煩いわね」
一人家の中
屋根や塀が雨を弾く音が激しく響き渡っていて。妙は鬱陶しげに柳眉を寄せた。
室内には妙自身がいる近辺に微かな明かりが灯っているだけ。
無論人の気配はない。
「誰もいないくせに――…」
外から喧しいほど雨音が響いていても、室内では妙が発する音以外は何も音がしなくて。
(いつも鬱陶しいほど来るくせに…!ゴリラは今何やってんのっ?!)
薄くて綺麗な唇が歪んだ。
ギュッと着物の裾を拳で握り締めてからハッと我に返ったかのように瞳を見開く。
「って何考えてんの?!私!違うっ!違うんだからねっっ?!あのゴリラに来て欲しいとかそんなんじゃなくてっ…!!」
そして、直ぐに誰にというわけでもなく口から言い訳じみた言葉を吐き出していく。
けれど、
「そんなんじゃ…、なくて……」
けれど、何処からもない返事が妙の覇気をどんどん奪っていってしまう。
段々小さくなってゆく声音をかき消すように雨が更に酷くなった。気がした。
あぁ…
雨の日に家に一人でいるのは
寂し過ぎる――…
(妙。雨降っていたので恒例の雨ネタを考えていたらよくわからなくなりました。
うん。どうしましょ(←聞くなよ…(汗))
相変わらず意味不明です)
初出し 2009-11-25 02:23
改訂 2012-09-02