SD
□短めの話のバトン抜粋
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バトン抜粋〜綾南Ver.〜
・知ってるけど、知らない。
→知らないけど、知ってる……。
顔や最寄り駅、制服から学校はわかっている。
けど、名前や好み、彼女の有無などは知らないのだ。
私は揺れる電車の中で…毎日貴方を見つめてる。
ただそれだけの関係だから……
「…今日も格好良いな……」
彼についての感想をいくら漏らしても彼からの反応はない…
当たり前の事。
でもそれは寂しくて……
見て欲しいと…知って欲しいと願ってしまう……
だから近寄ってみようか……貴方に……
しかし…
「あ、あの!地毛ですかっ?!」
「……………………………」
必死に語りかけたけれど、プルプルと震えるだけでワカメ頭の彼は教えてはくれず……
距離は縮まらなかった。
悲しくて辛かったけれど知っている項目は一つ増えた。
どうやら彼はシャイらしい――…
(彼=福田氏(笑))
・抜けないトゲを
→抜きたくて………
全然好きでもない女性とデートしてみたり、好きな女性にそれとなくアピールしてみたりしてもがいてもがいてもがいた。
でも…
「きゃぁっ!!コッシー格好良過ぎ〜〜♪」
「え〜?俺はぁ?」
「あ、ごめん。食べれないウニには興味ないの」
「ひっどいなぁ……」
「あら、私なんかより綺麗で美人の女性多くに好かれてるから良いじゃない♪」
でも…トゲが抜けることはない。
ニッコリ笑う彼女の言う通り俺は結構モテるが、俺が好きないつも練習を見に来る彼女は俺のチームメイトしか見ちゃいないから。
絶対彼女はわかっていない。
いくら数多くの女性に『好きだ愛してる』なんて言われても、君でなければ何の意味もなさないということに…
ああ…
きっとこのトゲはいつか心臓にまで達し、俺の心を壊すだろう――…