BL話

□猟奇的な恋
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喉にそえられた手は、俺よりずっと大きい
俺の腹にはまだ彼がいて

手は俺の喉をどんどん圧迫し、腹の圧迫感はまだ消えない



「はっ、げほっ!きっ、ど」



苦しい


「くるし」


キッドはさらに手の力を強めていく
苦しいし痛いしたまったものじゃない
でも



「ぁ」



嬉しい

イチャついてキスしてセックスして
そして最後は殺されかける

それが俺達の付き合い方

これが俺の愛され方


「キラー」
「あ、ぐ・・・かは」


そしてキッドの愛し方


「へ」


俺の息がきれかかると、キッドはいつも手を放してくれる
一気に流れ込んでくる空気に喉を締まらせ咳き込み、汚い声を上げれば、キッドは俺の頬を愛しそうに撫でてくれる
なんて優しいのだろう


「キラー」
「キッド、はぁ」


この瞬間は、時折セックスより幸せだ


「あ」


ああ、また中でキッドが大きくなった
興奮してくれているんだ


嗚呼、なんて幸せなのだろう


「キッド、愛してもっと」

「キラー」

「愛して・・・愛して
 殺してもいいから」


首を絞められても構わない

斬り付けられても構わない


むしろそれが愛しいのだから

だからお願い



「あいして」

「キラー」



キッドが俺の手に指を絡める


「恐がらなくていい」
「はっ」


キッドが動きだす



「俺はお前を愛してる」



それは呪文



「愛しすぎて・・・殺したい」



殺されたい

愛してくれるなら殺されたい



「愛してる、キラー」

「俺も愛してる、キッド」




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