5部

□別れ
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「ねえジョルノ。学校辞めるってどうしたの?」

約一週間ぶりに寮へ戻り荷物を纏めていたぼくの顔を
横から覗き込んで君が聞く。

「ぼくには他にやるべき事が出来た。
 ただそれだけだ。」

ぼくが学校を休んでいる間、どんな体験をしたのか。
とても一口には説明できない。

第一説明したって理解して貰えるとは思えない。
中学生のぼくがギャングになり、
組織のボスを倒してその座を乗っ取った、なんて話を
すんなり信用してくれる人なんているだろうか。

「学校を辞めて、それでどこへ行くの?」

「君に話す義理はない。」

突き放すように言う。
君を巻き込みたくないから。

君は頭も良くて明るくてみんなの人気者だ。
優しい両親と兄弟もいる。
このまま高校、大学と進学して
真っ当な人生を歩んでいく人だ。
裏社会で生きると決めたぼくなんかと関わってはいけない。
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