09/05の日記

12:11
お前と言うやつは( 曹操視点
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「主公〜、荊州に着いたらまずいい女探しましょうね〜」
…。
「ちょっと主公聞きました〜?荊州ともなると髪が黄金色で肌の白い女がいるらしいですよ〜?」
……。
「そうだ主公、私いいもの持ってきたんですよ! 何と仙人特製の媚薬! 効きますよきっと〜」
「煩いわ!お前荊州に何しに行くつもりじゃ!」
「何って…。嫌ですよぅ主公ったら。何って言えばナニに決まってるじゃないですか」
…誰じゃ、奉孝(郭嘉)連れてきたの。
わしはがっくり脱力して、額に手をやった。


「お前なぁ…。病はどうした病は。もう死にかけとったじゃろうが」
「失礼な。私は国中の女落とすまでは死にませんよぅ」
「病が癒えたなら仕事せんか仕事を!」
「あ、持病が…」
阿呆か!

本当に体調が悪いのかどうなのか、くたりと馬の鬣(たてがみ)に顔を埋める奉孝の姿に、怒る気力も湧いてこん。

「だってねー主公ー」
鬣に頬をつけたまま、傍で奉孝がわしを見上げてきた。
「最後まで、主公と馬鹿やってたいじゃないですか…」
ふ、と笑みを浮かべた奉孝が何やら頼りのうて…。
「奉孝、お前…」
「そうですよ! 最期は私、いい女の上で腹上死って決めてるんですよ!」
いきなりがばりと起き上がって宣言した奉公に、一瞬呆けて…。
「この…っ、阿呆ぅう!!」
わしの怒声が響き渡った。

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