09/01の日記
22:56
…早く(司馬懿視点
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痛む身体を引きずって、昨日子桓は私の屋敷を出て行ってしまった。
そしてそれから何の連絡もない。
文和殿(賈ク)がわざわざ子桓の行方を探して我が家にまで来たというのは気になるが、子桓と蔡娘奪回の命を受けている以上、何か動きがあれば仕方ないとも言える。
それでも、だ。
子桓が事の詳細を話してくれず、文和殿と二人だけで事を進めているのが…。私には聞く権利などないというのは分かっているのだが…。
…ずるい…と思ってしまう。何とも情けない話だが。
子桓はいつでもどこでもどんな時でも私のものであるべきで、他の誰かに渡せるはずがない。子桓とてそれは分かっていて、だからこそ疚しい事は何もないからと平気で文和殿と二人きりになる。
…それはそうだろうが…。
子桓の事が気になってしかたない。
今頃文和殿とくっつく程に額を寄せ合っているのかと思うといらいらする。
早く…早くそんな仕事終わらせて帰って来てください。
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