08/31の日記

00:27
いたた…(曹丕視点
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ようやく朝晩も過ごしやすい気温になってきたな、とうとうとしながら考えていた。身体は泥のように重くて寝返りを打つ気にもなれない。ましてや起きて身支度を整えるなんて、出来るはずもない。

「子桓様…おや、まだお休みで」
元凶が何を言うかとむっとしながら、けれど言い返すのも面倒で眠気に身を任せようと深く息を吐いた。

「はて、そんなに激しくした覚えもありませんが…」
どこが、だ。
いつも堪えて漏らさぬ声が枯れる程に喘がされて、もう無理だと泣きついても一晩離してもらえなかったのだ。未だに師父をくわえ込んでいた後孔はひりついて、押さえ込まれていた身体の節々が悲鳴をあげている。なのに、何をしれっと言うか。

それにしても…何故師父はあんなにがっついていたのだ? まるで誰かから私を取り返そうとするかのようだった。袷や袖口から見えるかどうかぎりぎりのところに何度も口づけし、跡を残した。いつもなら絶対に見えないところにしかしないのに。


「子桓様、お起きください」
とりとめのないことを揺れる意識で考えていると、すぐ近くで声がした。
うっすら目を開いて、そして師父を見上げてじっと見て…。そしてもう一度目を閉じた。
無理だ。起きられる筈がない。今日一日寝込んで…。
「文和殿(賈ク)が来ておりますよ。追い返しましょうか?」
…何?

「すぐ支度する。少し待…っ」
がばり、と起き上がって寝台を下りようとして…。身体からどろりと零れる白濁に動けなくなった。
「ああ、こんなに零して勿体ない」
くすりと笑った師父が私の内股を撫でる。
一体誰のせいなんだ! 叫びたくなるのを何とか我慢して、私は身支度をするのに今度こそ寝台を下りた。

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