色々
□からっぽ
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……シンクには、自分があるじゃないですか……
暖かい、暖かい声…
……僕には、自分がありません……
寂しい、寂しい声…
……僕は、導師イオンの代わりでしかないんです……
暖かくて、寂しくて、不安な声は、僕の頭を何時も駆け巡る。
イオンにこう言われたのは、随分昔。
まだ、アンタも生きている時だった…
正直、アンタがあんな顔するとは思わなかったよ…
真剣で寂しそうな顔で
何時もはあんなにニコニコしてるイオンでもって、ビックリした…
あぁ、僕もやっと、アンタの所に行けるんだね…?
一緒に泣いて
一緒に笑って
一緒に怒って
一緒に叫んで
…………………
馬鹿だなぁ、僕……