儚い緑

□見える世界
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「ルーク」

僕は前を歩くルークの腕を掴んだ。

「何だ……っ?!」


僕は振り返ったルークの胸元にしがみつき、ルークに聞いてみた。

「ルークの見ている世界は、僕と一緒ですか?」

すると、強く握りしめられた僕の両手を外し、ルークは強く抱き締めた。

「違うんだ…」

その言葉を聞いた瞬間、僕の胸に痛みが襲った。

「俺の見る世界にはイオンがいて、イオンの見る世界には俺がいる」

「ルーク…」

「ずっと、俺とイオンは一緒だ…」






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