儚い緑
□朝日
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甘くて甘くて
溶けてしまいそうな位気持ちよくて…
幸せだった…。
自分の存在があるって事を確かめられたし、誰かに必要にされてるって解った。
俺の存在理由は、イオンが生きているから
イオンのためだけに生き続けたい。
俺の心には、強くイオンの鼓動が刻まれたから…。
そっと、イオンの綺麗な髪を撫でる
窓から当たる光が反射して、キラキラ光って、とても綺麗だ…。
「…んっ…ルーク……?」
「あっ、ごめん…起こしちゃって…」
「いいえ、大丈夫ですよ」
優しく柔らかく微笑むイオンは、昨日とは別人の様だった。
昨日は、寂しくて、辛そうだったから…
「……イオン……」
そう呟くと、イオンの胸に顔を近付かせ、身を小さく丸めた。