儚い緑
□届かない2
2ページ/3ページ
「駄目です…僕は本物のルークしか愛せません…」
小さなルークはしょんぼりしながら、立ち上がった。
「イオン、逃げなくて良いよ…本物もきっと、イオンの事が好きだから…」
ニコリと笑うと、僕は睡魔に襲われ、その場に倒れ込んでしまった。
何でしょうか、暖かい温もりを感じた…。
そのままゆらゆら揺れながら、耳元で…
「……好きだから、逃げなくて良いのに……」
あぁ、ルークの声です…
もう少し、もう少しだけ眠っていても、飯でよね?
「……大好き……」
寝言の様にそっと囁いた。
end