儚い緑

□届かない
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何故僕はルークの事が好きになってしまったのでしょうか…

溢れだす想い。

ルークは受け止めてくれるでしょうか…?

「ルーク」

一人野原に座り込み、雲の多い空を見つめる。

「僕にもこんな感情があるのですね…」

ふやっと、イオンを包む暖かい風が吹いた。

暖かい風…気持ち良いですね…。

このまま何処か遠くに運んでくれないでしょうか…?

報われない恋ほど、辛い事はありませんから…。

そのまま体を横にして、風を体一杯に感じる。

ゆっくりと目を瞑り、夢の中へと落ちて行った。


「好きです、何てバッカじゃねぇの。いくらイオンだからって男は男だろ。キモいっつーの」

最後の言葉が頭の中を繰り返し駆け巡る。

嫌っ、嫌わないで下さい、僕は…僕はただっ

「男に好かれても困るっつーの、もう近寄るんじゃねぇぞっ」

ルーク、駄目っ、行かないでください…ルーク、ルーク…!!!

「!!っ…はぁ…はぁ…はぁ…」

夢…?

やっぱり、気持ち悪いのでしょうか…。

「………………」

考えるだけで胸が苦しくなって来る。

ルークにだけは、嫌われたく無いんです。
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