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□かさなる影
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認めたくなかった
君がいると分かる
好きなんだー……

ーかさなる影

いつも静かなはずの応接室へと繋がる廊下。
しかし、バタバタと駆け寄ってくる足音が聞こえる。

…あぁ…、今日も来た……

「雲雀さーん!!」

…他校生なのに、どうして君は此処にくるのかな?
追い返さないといけないのに、追い返せない。
それどころか来ると分かって紅茶を本棚に置いている。
そして冷蔵庫には、君の好きなケーキ。

「冷蔵庫にケーキがあるから食べとけば?」

…どうしてこんなことを言ってしまうのか?

『食べていいんですか!?』と喜びながら、彼女は紅茶とコーヒーの準備を始めた。
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