立海一家シリーズ

□立海一家のハロウィンパーティー
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「…というわけで、俺の主催でハロウィンパーティーを行う事になった」

その日の夕食時、幸村は発表した。

ちびっこ達は大喜びで、飛び跳ねそうになった所を「こら!食事中だぞ!!」という真田の一喝で座り直す。
きちんと姿勢を正した後も、わくわくは収まらず、変わらず瞳を輝かせていた。

「で、パーティー会場は幸村家にしようと思う。此処だと和室になっちゃうし、お菓子を貰いに回る家は多い方が楽しいだろうからね。立海道場からスタートして、いくつかの家を回り、幸村家がゴールという感じにしたいんだけど…」

「なら協力者が必要だな。貞治にも声をかけてみるか」

「では俺も手塚に連絡しよう」

「白石と跡部は協力してくれるそうだよ。跡部は別にイベントが入っていて、パーティーには来られないんだけど、お菓子を用意してくれるって。ジロー君をよろしくってさ」

「ジローが来るなら岳人もだな。侑士にも協力して貰うか」

「幸村邸でとなると、お料理等は太一君が用意してくださるんですか?」

幸村が、笑顔で頷く。
だいたいの参加者がリストアップされたので、担当を決める事になった。

「俺は太一と会場を準備するから。あ、赤也も飾り付け手伝ってくれる?」

「いえっさー!」

「俺はブン太から菓子作り任されてんだけど」

「食事の準備も人手がいるだろう。俺も手伝う」

「じゃあ、ジャッカルと蓮二は調理班だね。もちろんブン太も」

「イエッサー!!」

「では、私は衣装の準備をしましょう。皆さんしてみたい仮装を教えて下さいね」

「うん、頼むよ。雅治も衣装かな?」

「ピリーン」

「お、俺は何をすれば良いのだ?!」

あっという間に担当が決まっていき、若干慌てた真田が言った。

「真田はね、それぞれの家を回る時の、子ども達の引率。子どもだけだと心配だし。保護者は各家庭で待っていて貰って、お菓子を渡して貰わないとだしね」

「そうか!……時に幸村、その仮装とやらは俺達もするのか?」

「もちろん!」

幸村は至極楽しそうに笑った。



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