立海一家シリーズ

□立海一家のちいさいお話
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小ネタ文(ほぼ会話のみ)



【キヨ先生と赤也くん】


「はぁ〜いみんな、お口ミッフィーちゃんだよ〜」

「キヨせんせぇ、おくちみっふぃーって なに?」

「お口閉じて静かにしてねってコトだよ。ああ〜お口チャックの方がわかりやすかったかな?メンゴメンゴっ」

「おれ、おくちに ちゃっく ついてないっ!」

「う〜ん、そっかぁ…。赤也くんのお家では、静かにする時、お口なんて言うの?」

「いっぷす」

「……は?」

「おくち いっぷす」


『赤也、静かに。お口イップスだよ!』


「おくちとじないと、みかくなくなって あじわかんなくなる…」

「へ…へぇ〜……そーなんだー」


その後、このみ幼稚園では「お口イップス」が大流行した。


「金ちゃん、ゴンタクレたらアカン!お口イップスやで!」

「(((( ;゜ж゜)))」



【まねっこ赤也くん】


「どくしゅびぃーーむ!」

「ぐわぁぁぁ!やられたーっ!!」

「やったぁ!さなださんを たおしたぁー!!わぁ〜いっ」

「幸村」

「何だい真田?」

「おそらく攻撃の類なのだろうと、闘いごっこではやられた振りをしてやるのだが、赤也の言う“どくしゅびーむ”とは一体何の技なのだ?戦隊物か何かか?」

「ああ、あれだよ」

「あれとは?……白虎のCM?」

『白虎ニューシングル“桜の記憶”MV付き限定版・通常版、同時発売。買わん子ぉには……毒手ビィィィーーム!!』

『まだ購入を迷っている其処の君?……俺達をフリーにしちゃ、ダメだよ?』

「んん〜えっくすたしー!」

「赤也ぁ!それは駄目だ!真似るなら毒手ビームだけにせんかーっ!!」



【まねっこ雅治くん】


「はぁ…赤也君…。何故私のレーザービームは真似てくれないのでしょうか」

「レーザービーム!」

「おや、あれは…」

「レーザービーム!レーザービーム!!」

「雅治君…あんな所でこっそりレーザービームの練習を?まさか、私に憧れて…?!比呂士感激です!」

「レーザービーム!アデュー……よしっ」

「おや?道場の方へ向かって行きますね?医務室に入って…内線電話ですか?」

「あ、幸村君ですか?比呂士です。今日の夕食のメニューなのですが、今みなさんに必要なのはたんぱく質、つまり牛肉です。というわけで、こんやは焼肉にしましょう!」

「(発声練習だったのですかぁぁぁぁ!!?)」



【ウチの子いちばん】


謙也さんのお家に白石さんと金ちゃんが遊びに来ました。

「たぁこやき〜 わいはひーろー♪しょうぼうしゃーよりぃ ちゅよいで〜♪」

「け、謙也!謙也聞いたか!?金ちゃんが消防車のおもちゃで遊びながらオリジナルソング歌っとる!なんやこの子天才ちゃう!?かわええっ!!」

「ほんまや!ちゃんと歌になっとる!金ちゃんすごい!すごいでぇぇっ!!」

「せやろ!せやろ!?ほんますごいわ金ちゃん!この歳で作詞作曲が出来るやなんてっ!!」

「せや!動画撮ろっ!!金ちゃんもっぺん!今のもっぺん歌うてみ!ほら、ほらほらっ」

「ええでっ!たぁこやき〜 わいはひーろー♪」

「流石はウチの子や!知らんうちに英才教育しとったんか俺は!!」←動画撮影中。

「そのアンタ(白虎)の歌うてる曲作ってるんは俺なんすけどね。金太郎くらいの歳から作曲しとったし」

「……し、白石!白石聞いたか!?光がヤキモチやいとる!今ごっつ金ちゃんにヤキモチやいとるで!これってツンデレちゃうん!?」

「ほんまや!光かわええ!絶頂っ!!」

「せやろ!せやろ!?ほんまかわええ光!普段クールぶっとんのに幼稚園児の金ちゃんと張り合うやなんて!」

「せや!動画見してっ!!ちっさい光がオリジナルソング歌てる動画!光見してみ?!ほら、ほらほらっ」

「え、ええ加減にしてくださいキモイっすわ…。謙也くんも金太郎相手と同じレベルで盛り上がるんやめろや」

『ぴーぽーぴーぽー きゅうきゅう↑しゃー↓♪ぴーぽーぴーぽー きゅうきゅ〜↑うしゃ↓ きゅうきゅ〜↑うしゃー♪いたい いたぁい ひーと↑を〜↓ びょういんへはこぶぅうぅ〜♪はやく たすけて しら↑たま〜↓ぜんざい たべたいぃいぃ〜♪』

「やっぱ光は天才やな!流石はウチの子っちゅー話やっ!!」←動画試聴中。

結局自分ちの子が一番かわいいらしい。

「謙也くんやめてや!それ俺の黒歴史やからっ!!」



【幸村家の庭にて】


「亜久津先輩、こんな所に居たですか?」

「うるせぇ。昼寝してんだ邪魔すんじゃねーよ」

「わかったですっ。じゃあ僕はアトリエに戻るです」

「…」

カサ…ガサガサッ

「……誰だテメェ」

「う、うわぁ!?おれ、あやしいもんじゃないよ!?」

「立海の所の小僧か。何しに来やがった」

「こぞうじゃない!あかやだよ!…せいくんは?」

「此処にはいねぇよ」

「そっかぁ。ようちえんで もらった たね、うえてもらおうと おもったのに…」

「アトリエかどっかに居るんじゃねーか。居なかったら太一に聞け」

「うん、わかった!ありがとぉ!ばいばーいっ」

「ケッ」

カサ…ガサガサッ

「おい、今度は誰だ」

「あ、わり。ジャマしたか?」

「テメェも立海の…」

「おれブン太。シクヨロ!なぁ、ゆきむらくんは?」

「此処にはいねぇ」

「そっか。ならアトリエかなー?」

「わかってんならさっさと行け!」

「おっけ〜。んじゃなっ」

「ケッ…」

カサ…ガサガサッ

「またかよ!」

「ピヨッ?」

「はぁ?」

「プリッ」

「また立海の…幸村ならいねぇぞ!」

「プピーナ…」

「テメェおちょくってやがんのか!!」

「ち…ちがうです!亜久津せんぱい!」

「なっ!?太一!」

「似てた?」

「普通に喋れるんじゃねぇかよ小僧ォ!!」

「あれ〜雅治までどうしたの?赤也とブン太も来てるよ?」

「チッ…」


――数日後。

「あ、亜久津先輩!またこんな所でお昼寝………あ」

「何だ。みんな来てたんだ。……ふふっ、可愛いね」

其処には、木陰で眠る亜久津の周辺で、赤也・ブン太・雅治が、一緒にお昼寝していましたとさ。

「僕も寝るですっ」

「じゃあ俺も!」


「…………何だこりゃあ」←起きた亜久津の呟き。



【岳人くんの家出】


「ブン太〜、今日おまえんち あそびに行っていい?」

「いいぜぃ!来いよっ」

そして夕方。

「岳人ー?迎えに来たで〜」

「やだっ!おれ帰んない!ゆーし一人で帰れよ!」

「なっ…何でや岳人!?」

「おれここんちでメシ食うんだもん!ぜったい帰んないっ!!」

「どないしてん岳人…?最近俺が〆切前で構ってやらんかったからか?せやけどもう脱稿したし、ぎょーさん遊んでやれんで?」

「別にそんなんじゃねーし!とにかく、おれ今日は帰んねぇからっ」

「岳人……orz」

「忍足、岳人は納豆ご飯が食べたいだけだ。食事が終わったら帰ると言い出す確率100%」


岳人の好物:納豆
侑士の苦手なもの:納豆


「からあげやったら死ぬ程食わしたるのに……っ!!」



【ごはんだよ】


「赤也。夕飯が出来たから、みんなを呼んで来て?」

「はーいっ!」

赤也、走って道場の執務室へ。

「さなださぁーん!やなぎさーん!ごはんだよ〜っ!」

「む、もうそんな時間か」

「わかった。今行くぞ赤也」

続いて医務室へ。

「ひろくーん!あ、まさくんもいたっ!ごはんだよー?」

「わざわざありがとうございます。赤也君」

「ピヨ…おまんの声、道場から聞こえてたけどな」

その頃、食卓のある和室にて。

「走ってかなくてもインターホンあんだからそれで呼べばいいのに。バカだよなあかやって」

「ブン太は呼ばれなくても来るのは偉いがつまみ食いはダメだぞ」



【赤也くんのお土産】


「ただいま〜。せいくん、おみやげーっ!」

「わぁ〜白詰草だね。ありがとう赤也。あ、この葉っぱ四つ葉だよ!押し花にしようかな」

「へへぇ〜。やなぎさんにはねぇ、はいこれっ!れんじそう!」

「(蓮華草か。可愛いヤツめ)ありがとう、赤也。綺麗だな」

「んでこれが、じゃっくんのとぉ、ぶんたくんのとぉ、ひろくんのと、まさくんの!」

「俺達にもあるのか?おお、つくしじゃねーか!うまそうだなっ」

「お、菜の花。さんきゅ。なぁジャッカルこれ食える?」

「綺麗なタンポポですね。ありがとうございます。ジャッカル君、ブン太君、食べちゃ駄目ですよ?」

「こっちのタンポポは白いぜよ。めずらしいのう」

「そんでねー、さなださんのはねぇ…じゃーんっ!!」

「ありが……石?!!」

「おでかけのとき、いつも いし もってるでしょっ?」

「あ…ああ。力石の事か。…有り難くいただいておこう」

その後、みんなまとめて小さな花瓶に生けました。
石は真田の荷物の中です。

「(何故俺だけ石なのだ赤也…!!?)」




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