赤
□聖ニコラウスの訪問
1ページ/3ページ
昔々、4世紀頃の東ローマ帝国に、小アジアの司教、キリスト教の教父『聖ニコラウス』という人がおりました。
ある日ニコラウスは、貧しさのあまり、三人の娘を嫁がせる事が出来ない家の存在を知りました。
ニコラウスは、真夜中にその家を訪れ、屋根の煙突から金貨を投げ入れました。
この時、暖炉に靴下が下げられていて、金貨は靴下の中に入っていたのです。
この金貨のおかげで、娘達は身売りを避けられたのでした。
この出来事は、『聖ニコラウスの訪問』として全米中に伝えられ、『セントニコラウス』はオランダ語で、『シンタクラース』となる事から、14世紀頃から彼の命日である12月6日には、『シンタクラース祭』として祝われるようになりました。
このシンタクラース祭では、子ども達が枕元に靴下を下げておくと、翌日にはお菓子が入っているというものでした。
17世紀頃、アメリカに植民したオランダ人が、シンタクラースを『サンタクロース』と伝えたのが、今のサンタクロースの語源と言われています。
後に、ミサに行く日である12月25日がクリスマスとして広まったと考えられます。
.