□ワカメとキノコ
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「切原…?」

此処は某ファストフード店。

赤也と月乃が座る席の前を通り掛かったのは、日吉だった。

「あれ?日吉じゃん」

「その人…」

日吉は、一緒にいる月乃に視線を向けていた。

「へへっ」

赤也は嬉しそうに、「俺の彼女」と言おうとしたが、月乃がそれを許さなかった。

「立海テニス部のマネージャーの、香宮です」

「ちぇ…っ」

途端にふて腐れる赤也。

日吉はそれを見て、含み笑いを浮かべた。

「此処、座ってもいいですか?」

赤也ではなく、月乃に聞く日吉。

「どうぞ?」

「先輩〜…」

案の定、決定権は月乃にあるらしい。
赤也は少し渋ったが、それ以上は言わなかった。



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