小説

□生きた証
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蛇行跡に優しく触れるネズミ
そっと体を任せる紫苑



「綺麗じゃないか。
艶やかで白いあんたによく映える」

肌に手を滑らせて蛇行跡にキスをする


「有難う・・・ネズミ」



紅い、紅い蛇行跡も
白く透明に近い髪も

全部紫苑が生きてる証

だから好き。




ネズミは紫苑を抱きしめた

黒と白が重なって・・・灰色になった






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