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□tuition
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毎週火・金は特別。
家庭教師の先生が来る日だった。

「カガリ!寄り道して行かないの?!」
「ごめん!用事あるから!」
私は急いで学校を出た。

「珍しいー!カガリがまっすぐ家に帰るなんて」
「あれは…男と見た」
「……まさかぁ!」

一同は笑った。



「ただいまぁ!!」
バタンと玄関を閉じた。
「先生待った!?」
バンと自分の部屋の扉を開けた。

「もっと静かに入れないのか?」
「だって…」
「今日、おばさん帰り遅くなるって」
「本当に?」
「どうしてそんなにうれしそうなの?」

ボソッと耳元で妖艶に微笑みながら私の肩に手を置いた。

「先生ぇ…」

「じゃあ、テキスト開けて」
「アスランっ!!ね?」

上目使いにおねだりのポーズ。
高校生のくせに…
アスランはテキストを閉じた。
カガリは俺の首に腕を回し、キスをした。


「…んっ…ふぁ」
「カガリ…」
ギシッとベッドが軋んだ。

アスランは私の2歳上の従兄弟。
ずっとずっと好きだったアスランの手が私の身体に触れる。
それだけで私はうれしい。

「んん…」
長いキスの後、アスランは服を脱いだ。
女が嫉妬するほどの色っぽい身体。
「いいよ…」
私も自分の服のボタンに手をつけた時、アスランの手が止めた。

「うん…」
私はアスランの首に触れた。
「大好き。アスラン…」
アスランが笑って私に再びキスをした。
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