Short Stories

□羽根
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好きなら好きと告白しよう。

それが私の基本姿勢。

なのに…私はなぜかそれが出来ない状況になってしまった。


私と彼は私が彼で、彼が私になってしまったから…。

ただ遠くで見ていた私にとって、なぜこんなことになったのか…

だけど目の前にいるのは、確かに私で。
私の手はあきらかに男の手で、そしていつも見なれている紺の制服を着ている。


「えーっと…」
声も明らかに違う。
低い男の声だ。

「俺?」
私の手が私の顔に触れた。

「どうして?」
目を見開く私の顔が私の目の前にあった。
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