Another Stories
□雪
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好きです。
好きです。
好きです。
好きです。
好きです…。
何回思っただろう。
何回言いたかっただろう。
大きな背中をただ思い出す。
あの背中に触れたい。
でも彼に触れていいのは彼女だけ。
私は彼には触れることは出来ないの。
だけど彼は触れる。私に…
私は触れられたい。
そして今日もただ触れられるだけとわかっていながら彼の元へと急ぐ。
彼女の都合が悪くなったのかな?
慰めの存在。
私は愛されているわけじゃない。
それでもいい。
だけど…
いつかあなたの心を欲しれば、あなたはどうしますか?
私は簡単に切られてしまうのだろうか…
二人の秘密を知っているのは私だけ。
二人の背中を見ながら私は優越感を得る。
今、このドアを開ける。
この秘密を知っているのも私。
さて、私は本当にあなたに愛される存在ではないのかもしれません。
ではなぜあなたは私に触れるのですか?
先のことはいい。
今はただ一瞬の永遠を得る。
終