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□アス×ラク
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「あっ…ぁぁ…ゃん…」
真っ暗の中、音と感触、ぬくもりしか感じないラクスの部屋のベッドは絶えず軋んだ。
「やっ…ダメです…アスラン!ぁああ!!」
絶頂を迎えそうなラクスを見て俺は動きを止めた。
「アスラン…?」
息切々に俺に問いかける。
「ラクス…いいんですか?」
「何がです?」
「親同士が決めた相手。あなたの意思ではないでしょう?」
ラクスは目を見開いた。
すでに二人は萎えていた。
「私はそんな…」
「戻ります…」
ラクスから離れて服を着た。
ラクスは動かず俺を見ていた。
「親同士が決めたのになぜあなたはここに来て私を…?」
アスランは答えなかった。
ただ黙々と服を着ていた。
「ハロをくださったのは?あなたは…」
「俺は軍人になります。」
「はい…」
「軍人になるんです。」
「はい…」
母が死んだその日に俺は父に軍人になると言った。
父は「当たり前だ」の一言だった。
母の葬儀で泣いていたラクスを見て、俺はラクスを家に泊めるように促した。
そして夜、俺はラクスの部屋に向かった。