草紙(長)
□天馬の嘶きは天に響く―肆―
2ページ/7ページ
『ようこそ、贄の娘よ』
門の向こう側に立っていた妖は、口元に満面の笑みを乗せて少女を出迎える。
『晴明、彰子姫がいないわ!』
少女の不在を、血相を変えて部屋へと飛び込んできた幼き神将が告げた。
『我が主の言伝をお持ちしました』
少女を返して欲しくば・・・・と、その手は静かに東方に位置する山を指し示した。
『大文字山、か・・・・・・・』
そこが、決戦の地―――――――――。
→
次へ
←
前へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ