草紙(長)
□天馬の嘶きは天に響く―伍―
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渦巻く妖気。
その先には見覚えのある天馬。
妖気はその身を取り巻き、幾重にも縛り付ける。
声にはならない悲鳴が、確かにこの耳に届いた。
そして、全てを薙ぎ払う力は少女の胸を貫いた――――――――。
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