Story(long)〜連載モノ〜
□「破滅の世界」‐第四話
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頭が痛い……考えても考えても良い案は出てこない……。
唯一思い浮かんだ世界はお互いが滅び消えてゆく最悪な結末。
「……シュ」
何もかも最初からリセット出来たら……いや、意味は無い。俺達はまた同じ過ちを繰り返すだけだ……。
「……シュ」
ならいっそ消えてしまった方が早いかもしれない…でも駄目だ…それでは何の意味も成さない…俺達には守る物があるのだあるから……。
「ルルーシュ!!!」
「……あ、はい!!」
名前を呼ばれてうつ向いていた顔を上げると怒った顔のミレイさんに呆れた表情のカレン…そして心配そうに見つめるシャーリーとスザクの顔が目の前にあった…。
“あんな約束を交した”後でも学校では普通に接しなければいけない…。
「ルルーシュ…?顔色が悪いんじゃない?…大丈夫??」
“本気で撃ちにかかる”なんて言いながら本当に心配してくる…スザク…どうしてお前は……。
「…あ、あぁ…大丈…」
「無理しなくて良いよ、ルルーシュ…ほら、ちょっと休んだほうがいい…」
最後まで言葉を言っていないにも関わらず俺の右手を軽く引っ張る。
「こぉら―!!スザクもルルーシュもサボる気でしょう―!!」
「すぐ、戻りますよ」
怒るミレイさんを制して、手を引かれるままにスザクと部屋を出る。
「…ルルーシュ…まだ気にしているのかい…?」
「…………」
何も答える事が出来ずただ口を閉ざす…。
「ルルーシュ……」
「…俺に…俺にどうしろっていうんだ…!!!!」
…もう…限界なんだ―――…。