期間限定:TOX
□それはあまりにも突然に
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遊星たち、チーム5D'sがこの世界の"現在"を守り抜いてから早数年。
今日も俺、海原 悠はD-ホイールを走らせネオドミノシティの警備をしていた。
「牛尾さーん、例の犯人とっ捕まえたぜ」
「おぅご苦労さん。しっかしまぁ‥流石だな」
「なんか含みある言い方ですね」
「テメェだけは敵に回したくねぇと思っただけだ」
「本当に俺だけ?」
「訂正する。テメェ“も”だ」
ったく、どーして俺の周りはこういう奴ばっかなんだ。
そう愚痴を溢す牛尾に俺は思わず笑ってしまう。
「今じゃ牛尾さん、遊星にも頭上がらないよな」
「ケッ、ほっとけ」
「拗ねない拗ねない。したら俺、今日はこれで上がります」
「その前にちょっと待ってろ」
「?」
なんだろ。既に帰宅準備が出来てる俺は首を傾げながら、背中を向けてごそごそやってる牛尾さんを見る
すると、カバンから何やら可愛らしい包みを取り出してた
「おら、深影さんからだ(ぽいっ)」
「わわわ! え?これって‥」
「一日早いが誕生日プレゼントだ。在り難く思えよ? 深影さんが直々に選んで買ったものなんだぞ」
本当は直接渡したがってけどな。と呟く
え。嘘、マジで?
実は明日、俺の30歳誕生日なんだ。
30歳にもなって誕生日プレゼントを貰えるとは思わなく固まってしまった
「明日は高校のダチと呑むんだろ? 呑みすぎて二日酔いするなよ」
さらにポイッと渡されたのはウコンの力。
牛尾さんらしいプレゼントだ
「ありがとうございます。明日飲んどきます」
「おう、誕生日おめでとさん」
「はい。牛尾さんありがとうございます」